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全国の珈琲ファンへ

創業当時のランブル店内にて

21世紀に入って珈琲業界の現状は目を覆うばかりに成り下がったことを実感している。
真の珈琲の魅力は介在物を巧みに利用し、ごまかした飲み物ではないはずである。
今や”美味しいもの”と思わせるためのマヤカシの言辞宣伝等の演出効果を織り交ぜ飲む人を目や耳で巧みに瞞着している。と言うのも、珈琲そのものが不味くなってきたため喫茶業界がやむを得ずこのような仕儀になったものであろう。
1960年代から珈琲の原材料の生豆を生産する全世界の珈琲生産者が商業主義にはしったことがそもそもの原因なのではないかと憶測している。一例として、ある珈琲大国では外貨を稼ぐことを目指したあまりに品質には関係なく未熟豆が混ざっていても目方だけでコーヒ焙煎が終わった珈琲豆をハンドピックしているー栽培業者から珈琲豆を引き取り、プールして輸出していた。これに伴い、栽培業者は品質重視の生産から量産体制へと切り替え、品種改造や交配などを繰り返した。
また、一方では在来の良質ではあっても生産性の低い品種は引っこ抜かれ、全滅に近くなり信用できる良質のものは入手困難となっている。