ホームページの最初に戻る

12.味のバランス

カウンターとランプの明かり

色については数限りないほどの表現があるが、味について具体的に内容がわかる表現方法は極めて少ない。そこで、基本となる甘・酸・苦について話そう。

「漱石」の所謂ところのマッタリしている。

珈琲の甘味は蔗糖でなく果糖の甘さ、酸味はアシッドではなくサワーに近い。苦味については舌の奥にいつまでも残る焦げた苦味でなく珈琲の持ち味ですっきりと消える苦味を言う。
この三味がバランスよく整えば美味しいといえるのではないか?人によって好みが違い、酸味か苦味のどちらかに偏ったほうが美味しいと言うこともある。いずれにしても余分な雑味のないことを願う。
また、この場合、砂糖やミルクなどの介在物なし(ピュアな状態)でも美味しく飲めなくてはならないことを申し添えておく。